建設会社から採用の相談を受けていると、こんな話をよく聞きます。
「Indeedに求人を出しているけれど応募が来ない」
「人材紹介会社を使っているけれど採用できない」
「ハローワークではなかなか若い人が来ない」
もちろん、求人媒体の選び方や求人票の内容は重要です。
しかし、中小建設会社の採用では、それ以上に結果を左右するものがあります。
それが、経営者がどれだけ採用に関わっているかです。
中小企業には、大企業にはない採用の武器がある
社員数が少ない。
知名度がない。
採用担当者もいない。
採用サイトもない。
こうした会社を見ると、
「うちみたいな会社では採用できない」
と思ってしまう経営者もいます。
しかし、必ずしもそうではありません。
中小企業には、
「社長と候補者の距離が近い」
という大きな武器があります。
大企業では、応募者が社長と直接話す機会はほとんどありません。
一方、社員10人、20人、50人といった会社なら、社長自身が候補者と話すこともできます。
これは採用において、かなり大きな強みになります。
建設会社は「会社」だけでなく「人」で選ばれる
特に建設業では、
「どんな会社なのか」
だけではなく、
「誰と働くのか」
も重要です。
社長はどんな人なのか。
現場にはどんな人がいるのか。
入社したらどう育ててもらえるのか。
会社はこれから何を目指しているのか。
こうしたことが、候補者の入社判断に影響します。
求人票に給与や休日を書くだけでは、その会社で働くイメージまではなかなか伝わりません。
だからこそ、
社長自身が候補者に会社の未来を語ることには意味があります。
採用で一番困るのは「判断が遅い会社」
採用活動では、スピードも重要です。
例えば、
「この応募者とすぐ面接したい」
「給与条件について相談したい」
「他社からも内定が出ている」
「入社を迷っているので、一度社長と話してほしい」
こうした場面は採用活動の中で何度も出てきます。
ところが、そこで、
「社長に確認します」
「来週の会議で決めます」
「担当者から後日連絡します」
となり、数日経ってしまう。
その間に、候補者が他社への入社を決めてしまうこともあります。
人材不足が続く建設業では、
企業が応募者を選ぶだけではなく、応募者から企業も選ばれています。
つまり、
意思決定の速さも採用力のひとつです。
採用支援会社だけでは採用はできない
採用支援会社ができる仕事はたくさんあります。
- 求人票を作る
- 求人媒体を運用する
- スカウトを送る
- 応募者に連絡する
- 面接日程を調整する
- 学校を開拓する
- 一次面接を行う
- 採用活動全体を管理する
こうした実務は、外部の採用会社でも対応できます。
しかし最後に、候補者から、
「この会社に入りたい」
と思ってもらうところまで、外部の会社だけで完結させることはできません。
会社の魅力を最も語れるのは、その会社自身です。
そして中小企業では、
社長自身が最高の採用コンテンツになることがあります。
小さな会社ほど「専任人事」を置かなくてもいい
社員10人、20人の建設会社が、採用のためだけに専任の人事担当者を置くのは簡単ではありません。
だからといって、採用活動ができないわけではありません。
例えば、
「社長+外部の採用担当」
という形です。
外部の採用担当が、
- 求人作成
- 求人媒体の運用
- スカウト
- 応募者対応
- 面接日程調整
- 採用活動の進行管理
といった実務を担当する。
そして社長には、
- 会社の魅力を伝える
- 重要な判断をする
- 最後に候補者を口説く
という、
「社長にしかできない仕事」
を担当してもらう。
中小建設会社では、この役割分担の方が現実的なケースも多いと思います。
「どの求人媒体を使うか」だけを考えない
採用の相談でよく聞かれるのが、
「どの求人媒体を使えば採れますか?」
という質問です。
もちろん媒体選びも重要です。
しかし、採用できる会社と採用できない会社の違いは、求人媒体だけではありません。
- 採用にどれだけ本気で取り組んでいるか
- 応募者への対応が速いか
- 必要な場面ですぐ意思決定できるか
- 候補者に会社の魅力を直接伝えられるか
- 内定後にきちんと口説けるか
こうした部分も採用結果を大きく左右します。
中小建設会社だからこそできる採用がある
知名度では大企業に勝てない。
給与でも勝てないかもしれない。
福利厚生でも勝てない。
それでも、中小建設会社には中小建設会社だからこそ伝えられる魅力があります。
- 社長との距離が近い
- 仕事を任せてもらえる
- 会社の成長に直接関われる
- 技術を身につけられる
- 地域に残る仕事ができる
- 一緒に働く人の顔が見える
大企業と同じ採用をする必要はありません。
自分たちの会社だからできる採用をつくればいい。
それが中小建設会社の採用では大切だと考えています。
採用は「丸投げ」では成功しない
採用支援会社に実務を任せることはできます。
しかし、採用そのものを完全に丸投げすることはできません。
求人を作る。
媒体を運用する。
応募者に対応する。
面接を調整する。
一次面接をする。
こうした仕事はこちらでできます。
でも最後に必要なのは、
「この会社で一緒に働こう」
と会社自身が伝えることです。
だからサイヨー工務店では、採用実務を支援しながらも、経営者にも採用に参加していただくことを大切にしています。
実務はこちらで。
社長にしかできない仕事は、社長に。
それくらいの役割分担が、中小建設会社の採用にはちょうどいいのではないでしょうか。
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